web-precious コラム

元気になる! 若返る! 本場アーユルヴェーダ滞在プラン

日本でもエステやスパのメニューに登場し、人気が高まっている「アーユルヴェーダ」。本来は、5000年前に南インドで生まれた、世界最古の体系的な伝統医学です。インドで体験する本格的なアーユルヴェーダの施術はPrecious7月号本誌でも紹介され、大きな反響を呼びました。健康で幸せな毎日を送るために、心と体をどうケアすればよいのか。本場のアーユルヴェーダクリニックに何度も訪れている超リピーターの大石敦子さんが、その現場を詳細にレポートします。

撮影/KINTA KIMURA・文/大石敦子Vol.02

毎朝、約60分間ヨガを行う。

 アーユルヴェーダは日本ではまだまだ知らない人も多く、知っていたとしてもエステティックサロンのボディマッサージくらいにしか思われていないようです。ところが、知れば知るほど、体験してみればみるほど、私はアーユルヴェーダの奥深い世界に驚いています。ただのインド式マッサージではありません。“食事法”“ヨガや瞑想”“トリートメント”が一体となったホリスティックに心身の健康をつくり上げる画期的な健康法だからです。

 たとえば、インドのアーユルヴェーダ・クリニック(または施設?)に入ると、そのときから1日24時間、丸ごと治療の日々。朝のお茶を目覚まし代わりに起き、まずは“ヨガ”で心身をゆるやかに起動させます。初日は疲労で体も硬く、どのポーズもちゃんとできないし、早起きも嫌だし、なんだか辛い“ヨガ”の時間。でもたった1週間の滞在であっても、毎朝の“ヨガ”が少しずつ気持ち良くなっていき「朝は空気が違うんだな〜」とうれしく思っている自分に驚きもします。ヨガ以外にも、ジムでの軽い運動や敷地内でのウォーキングも勧められるままやってみると「ああ、体って運動すると気持ちいいんだ」ということに自然と気づかされます。

右の鼻から吸って左の鼻から吐き出す。

 “食事”は3食とも、ドクターの指示によるベジタリアン料理。肉も魚も、野菜や穀物に比べたら格段に消化が悪いので、どこのクリニックでも出しません。さらに野菜の中でも「たとえ好物でもあなたの胃腸には負担が大きく、消化しにくいので控えるように」といわれるものがあります。私の場合はカリフラワー、キャベツ、グリンピース。身体はひとそれぞれ千差万別、かつとてもデリケート。食べ物はそのまま自分の身体の血となり肉となるものですから、治療法の中でいちばん大事といっても過言ではありません。

 そして、呼吸法を取り入れた“瞑想”の時間は、あまりにパワフルで刺激が強く、初めは驚きの連続。ただ息を吸って吐くだけのことなのに、昔から伝わるさまざまな方法があります。お腹だけを意識して、息を吸って膨らませ、吐いて引っ込める。これを早いリズムで繰り返すと、すぐに力尽きて頭が真っ白に! でも終わった後は体の隅々まで新鮮な酸素で満たされているのを実感できるのです。ヨガは日本でもやっていましたが、呼吸法の凄さはインドで初めて知りました。辛いけれど気持ち良く、修行好きの私は一回でハマりました。

アーユルヴェーダ発祥の地、インド・ケララ州の伝統的な建物。

 “トリートメント”はアーユルヴェーダの真骨頂。毒素排出や循環機能アップ、特定疾患治療など、“トリートメント”が担う役割は大きいのですが、それもすべて“食事療法”や“ヨガ・瞑想”でどれだけ体の準備ができているかが、効果に大きく作用します。さらにこれだけではなく、何もすることがないときに、部屋でぼんやりする時間、外で夕日を眺める時間、ゆっくり歩きながら風を感じる時間…すべてが「治療」になると私は思っています。忙しく日常を過ごしているうちに忘れてしまった「気持ち良さ」にいっぱい気づくことがアーユルヴェーダの治療なのです。頭で考えるのではなく、体が気持ちいいと感じることが、健康になる道を自らが教えてくれるから。自分の体はこの世でたったひとつ。最終的には、自分の健康は体と相談して自分でつくるものだと、私は思っています。

 クリニックを後にしても、残念ながら(?)アーユルヴェーダの治療は終わりません。実はスタートはここから!気持ちのいいことに気づき始めた体を基準に生きるライフスタイルにシフトする。頭ばかりを先行させず、体の声を聞きながら行動する。アーユルヴェティックな生き方を習得することが、インドでの治療の真髄なのです。

CLINIC DATA
アーユルヴェーダ グラム
Ayurveda Gram

Hemmandanahalli,Samethanahalli Post Whitefield,Bangalore
TEL:9180-794-5430
http://www.ayurvedagram.com

客室/31室 料金/カウンセリングによって施術内容、薬が変わるため料金は個々で異なる。目安としてパンチャカルマコース7日間(シングル)61,250(,カウンセリング、各施術、薬、3食の食事、宿泊代、施設使用料を含む。税別)、施設/レストラン、ヨガスタジアム、ヘルスセンター、ジム(すべて宿泊者のみ利用可)

*アーユルヴェーダ
サンスクリット語の「アーユス(生命)」と「ヴェーダ(真理・科学)」を組み合わせた『生命の科学』の意味。約5000年前に南インドで発祥したインド哲学を基盤にした世界最古の体系的な伝統医学。

大石敦子

大石敦子(おおいしあつこ)

リュディック・ホリスティック・ヘルス・デザイン代表 1958年生まれ。ミラノでのコーディネーター、海外ブランドのPRオフィス運営を経て、2006年からアーユルヴェーダに集中して取り組む。南インド・カリカットでの1ヶ月滞在をはじめ、スリランカも含めた5箇所の施設で滞在治療を受ける。
またインドのワンネス・ユニバーシティにてスピリチュアル・ワークショップ「21日間プロセス」「レベル2」を受講。詳しくはHP「修行な日々」http://www.oishi-atsuko.comで。



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