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孝美的買い物指南「暮らしにひとつ、私のお気に入り」孝美的買い物指南「暮らしにひとつ、私のお気に入り」

本誌でおなじみの松本孝美さんが、毎月手に入れた小物や食材など「お気に入りのお買い物」を公開! Vol.141は苔玉です。

撮影・文/松本孝美Vol.141 苔玉

 今回は本誌6月号「和稽古」でも取材して頂いた“苔玉”をこのコラムでもご紹介いたします。モデルの先輩で現在は苔玉の先生でもある原 由美さんに習い始めて一年。だんだん数も増えてきて、今では家の中のいろいろな場所に置いて楽しんでいます。

 今回のお稽古では、アカマツの苔玉作りに挑戦。茎の部分はうねりながらも長く上に向かって気持ち良く伸びていて、凛としたイメージです。松というと和風に考えがちですが、モダンでもあるのでなるべくシンプルに飾ろうと玄関に置いてある三面鏡の前に置いてみました。松の苔玉の場合はくるりと一周どこを正面にしても大丈夫なので、茎のうねりがよく見えるように置いています。また三面鏡の効果で360度余すところなく眺めて楽しんでいます! 黒のトレーは今回のレッスンでいただいたもの。毎回、植物のイメージに合わせたトレーを先生が選び、付けて下さるのです。モダンなアカマツにぴったり!

 次の画像も松の苔玉ですが、こちらは昨年末のお稽古で作ったクロマツです。ちょっと小ぶりで可愛らしいのでコンポートの上に載せ、南天の実を収穫している鳥の形をしたレモン絞りと一緒に酉年のお正月飾りに。やっぱり三面鏡効果で鳥の尾までちゃんと見えています。そしてお正月が明けてからは、同じく本誌「和稽古」で取材して頂いている“金継ぎ”をした汲みだしに入れて飾っています。金継ぎした器はもちろん食事に使用できますが、クロマツの苔玉とこの汲みだしはサイズがピッタリで即専用となりました。金継ぎした箇所がポイントとなって嬉しいことに華やかさまでもプラス。金継ぎしていなければ欠けがある部分を後ろに隠すところですが、今は堂々と前に! 欠けてしまった器も金継ぎすることによって新しい表情になり、より愛着が深まるのです。

 旭山桜の苔玉は次々と花が咲いて部屋でお花見気分を味わえたのですが、花が終わると寂しくて、まだたくさん蕾がついていた、原先生作の苔玉を新たに購入して二度目の開花を楽しみました。葉桜になってからはふたつ一緒にシルバーのトレーに載せていましたが、青々とした元気な葉が日ごとに大きくなってきたので、また別の器に変えた方が良いかな?と思っているところです。

 大好きな実ものの美男葛(ビナンカズラ)は、緑から赤へと色づくグラデーションがとてもきれいでした。真っ赤になってからも長く実がついていたのですが、葉っぱも実もすべて落ちて、今は新芽がのぞき始めています。今年も実がつくと嬉しいな。

 土や苔の匂いや手ざわりに癒されるのも魅力ですが、載せる器を変えてみたり、置き場所を変えてみたりと気軽にできるのが苔玉の良いところでもあります。また、金継ぎした器が苔玉にピッタリと合ったときの嬉しさたるや!

 今や“kokedama”“kintsugi”で検索できるほど。「和稽古」は世界に広まりつつあります。ぜひ体験してみて下さい!

[更新日時 2017.5.6]

 

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