本誌でおなじみの松本孝美さん。その素敵な生活スタイルを、このホームページで見せてくれます。毎月手に入れた小物や食材など「お気に入りのお買い物」を公開! Vol.39は“からすうり”です。
撮影・文/松本孝美Vol.39 からすうり
![]() |
からすうり。実もの、蔓ものの中でも特に好きな植物です。秋になると花屋さんで見掛けるようになるのですが、最近はハロウィン用の“おもちゃかぼちゃ”に押され気味で、あまり目立たないんですよね。お店にあってもディスプレイしているだけだったり、一本がすごく高かったり・・・。しかも、すでに萎みかけだったりするともうがっかり。
ところが今年は近所の商店街の花屋さんでドドーンと買うことが出来ました。と、言っても初めは何本かを選んで買うつもりだったのです。まとめて置いている中から好きなのを選んで引き抜こうとすると蔓がからんで、乾燥したところが折れそうになってしまう。お店の人に頼んだのですが、やはり悪戦苦闘。なんだか大層なことになりそうな気配になってきたので、「これ全部でお幾らになりますか?」と聞いてみると・・・。その方、蔓を数え始めたのですが二十本を超えたところで、「あ、もう二十本分でいいですよ〜」と言ってくれました。わたしはもちろん、お店の方もせっかちでした・・・。でも、こういうところが地元の商店街っていいなぁと思うところなんですよね。元から一本が安かったのに更にサービスしてもらい、おかげ様で初めての“からすうり”大人買いが出来ました。
![]() |
![]() |
からすが突いて食べるから“からすうり”というのは聞いたことがあるけれど、そういえば実がなる前の花を見たことがないので調べてみると、なんと、夏の夜にレースのような真っ白な花が咲くのだそうです。以前、住んでいたマンションの前の木には秋になると“からすうり”の蔓が絡まっていたのですが、どうりで花を見なかったはず・・・。真っ白なのは、夜に雄花と雌花を結ぶ蛾の標識になるからだそうですよ。自然の世界は面白くってロマンティックです。
帰ってから包装を解き、取りやすそうな蔓を抜いていきました。少しずつ飾りたいなと思っていたからなんですが、せっかく沢山あるのだからまとめてアレンジすることにしました。長さだけ適当にそろえてラフィアで結び、古いトレーの上へ。このトレーはvol.12で蚊取り線香の台を置いていたものです。小さい鳥の置物でも一緒に置けば面白いのですが、先々月でも登場した虫のブローチに再登場願いました。真ん中あたりにいますよ・・・。
はじめに除けていた“親子からすうり”は壁にピンで留めてぶら下げています。蔓の伸びが面白くて表情があるので、ぶら下げるだけで楽しめるのが蔓ものの良いところですね。まだ青みが残る黄色の実は、友人への誕生日プレゼントのラッピングに使うことに。実の色に合わせて紫のラフィアをコーディネートしてみました。枝ものや実ものは良いところを少しカットして、このようにラッピングに使うと季節感が出るので時々利用します。
![]() |
まとめて飾っても、一本をさりげなく使っても絵になる“からすうり”。大人買い出来て大満足なのでした。
“からすうり”を飾る際の注意点がひとつだけあります。風通しの良い場所に置くこと! まだ乾燥しきっていないので、実にカビが生えてくることがあるんですよ。また傷がついたりすると、そこから中の果汁?が出てきます。玄関に置いたトレーにも小さい水溜りができていました・・・。においがしないから気づきにくいので、大事なものや布の上には置かない方が良いと思います。




