本誌連載記事「松本孝美の今日もお出かけ、着物日和」で、素敵な着物姿を見せてくれている孝美さん。このホームページの連載では、毎月手に入れた小物や食材など「お気に入りのお買い物」を公開! Vol.37は銀製のトレーです。
撮影・文/松本孝美Vol.37 銀製のトレー
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本誌『お誂え旅』のロケで京都に行ってまいりました。夏の湿度の高さは覚悟していたのですが今回は日差しの強さにもうビックリ。ここは南国か?と思わせるほどの暑さでした。しかし、撮影はスタッフの皆さんのお気遣いのおかげで大汗を掻くこともなく無事終えることができ、夕食まで自由時間をいただいて京都の友人と一緒に「うるわし屋」さんに行ってきました。「うるわし屋」さんはこの友人に紹介してもらって以来、京都に行くたびに立ち寄るお店。古いけれどちょっとモダンな雰囲気をまとう器が揃うお店です。また季節ごとに変わる商品の設いがいつも素敵なのでいろいろと参考にさせてもらっています。
今回これといって探している器はなかったのですが、店内をひととおり見て何となく気になり、結局買ってしまったのがこの取っ手付きのトレーです。少し武骨な感じの取っ手と、裏返すと網代模様になっているところに惹かれました。銀製ということはお店の方に聞いていたのですが、持ち帰ってから裏の文字を拡大鏡で確認したら「純銀」とつばめ?のマークが刻印してありました。もしかして、これがつばめのマークだったら新潟県燕市産という証なのかなぁと勝手に想像。というのも、一年ほど前に祖母が使っていた珊瑚のかんざしを帯留めに変えてもらったのですが、その際に燕市の銀細工の職人さんに送って加工してもらったこと、燕市は昔から銀製品の生産が盛んだということを聞いていたからです。すごく気になってきました。この刻印の真相、調べてみたいと思います。
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さて、どう使おうか・・・。とりあえず玄関の棚の上に置いてみて、外の植木を物色。 強い日差しにも負けず花が咲いているのは、“つるはななす”に“浮釣木(うきつりぼく)”、 “るりまつり”。小さいけど赤い花が映えるかなと思い、まだ蕾の“浮釣木”を摘んで来ました。はじめは夏らしくガラスの猪口に挿してトレーに置いてみたのですが、それぞれの大きさのバランスが今ひとつ噛み合わず。次に持ってきたのが、ままごとで使うような小さな猪口です。花も猪口も小さいのに玄関が華やぎました。花が終わり、次はどうしようか考えていたところに思いついたのが、この乾いた感じの取っ手に合いそうで水も張らなくて良いエアプランツ。近所にいろいろな種類のエアプランツを扱っているお店があり、ちょっと気になっていたんです。さっそく見に行って買ってきたのがこのカプトメドーサ。 置いてみると・・・、思ったとおりの相性良しです。でも何かひと工夫欲しい。で、持ってきたのがヴィンテージの昆虫ブローチ。乾いたエアプランツにも、鈍く光るトレーにもマッチして存在感たっぷりです。昆虫のかたちをした小さい置物やアクセサリーが好きで、いくつか持っているんですが、これは一番初めに買ったこともありお気に入りです。でもまだ身に着けたことはありません。
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植物だけでなく、やはり食べ物も・・・と置いてみたのが京都の五色豆。“浮釣木”の小さな華やかさとエアプランツの乾いた感じがどちらもこの銀のトレーに合っていたから、両方を満たしているもの・・・と頭を捻りました。
暑い時期は、家に引きこもってこんなことばかりして遊んでいるのが幸せです。



