本誌連載記事「松本孝美の今日もお出かけ、着物日和」で、素敵な着物姿を見せてくれている孝美さん。このホームページの連載では、毎月手に入れた小物や食材など「お気に入りのお買い物」を公開!Vol.25は漆塗りの足つき膳です。
撮影・文/松本孝美Vol.25 漆塗りの足つき膳
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青山・骨董通りの古民藝店で、漆塗りの足つき膳(こういう言い方でいいのかな?)を見つけました。少し青みがかった赤で下の黒い部分がまだらに出ているところ、きれい過ぎず古過ぎないところがイイ感じです。日本のものでは無さそうなのでお店のご主人に聞いてみたところこれはタイのお膳でした。
骨董の器や小物などが大好きなのですが、あまり年代にはこだわりません。好きな文様、形、色、そして普段使いできる値段であれば即買いです。お店の方はその道のプロだから、いろいろ教えてくれるのですが家に持ち帰った頃にはすっかり忘れていることが多い・・・。ただ、今回買ったもののような場合はどんな用途で使うのか?ということは気になります。以前、金具でできた花がたくさん付いた大きな壁飾りを見つけ、色やら雰囲気がすてきで欲しかったのですが、その大きさに買おうかどうしようか迷っていたら親切な店員さんが耳打ちしてくれました。「これとても可愛いんですけど、実はイタリア(だったと思う)でお葬式の時に使う飾りなんです。気にならないようでしたらお部屋に飾って下さい」と。いや、それは気になります・・・ということでやめたわけですが、お葬式や仏事、神事の道具はインテリアに使うとバチが当たりそうで怖いので、特に外国の骨董品については確認することにしています。で、このお膳は、タイ北部で6〜8種類の伝統料理をのせる“カントーク”というテーブルだということを教えてもらい、購入に至ったのです。“カントーク”テーブルには他に竹や籐でできたものもあるそうです。
見つけた時からサイドテーブルがわりに使おうと思っていたので、いただき物の寒天と甘納豆のお菓子と水出しのお茶(ハリオ社製の水出し用のガラスポットを使うととても簡単で美味しいです)で、おやつをセット。それから、返り咲きした小さめの鉄線も飾ってみました。落ち着いた赤だから紫の花とも相性が良いようです。

時を経て、使い込まれた漆の風合いの良さを再確認できたように思います。やはり、使わないとね。


