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孝美的買い物指南「暮らしにひとつ、私のお気に入り」

本誌連載記事「松本孝美の今日もお出かけ、着物日和」で、素敵な着物姿を見せてくれている孝美さん。このホームページの連載では、毎月手に入れた小物や食材など「お気に入りのお買い物」を公開!Vol.24は玉英堂彦九郎の『おぶあられ』です。

撮影・文/松本孝美Vol.24 玉英堂彦九郎の『おぶあられ』

山芋のソテーにかけて

 今月、ご紹介するのは『ぶぶあられ』です。いつもお世話になっている東京・中目黒の料理人おさむさんが野菜のソテーなどにパラパラーっとかけてくれるのが美味しくて、家でも真似しようと食料品売り場などで探していたのですが、これが無い。お茶専門店にはあるだろうと思っていたら、これも無い・・・。子供の頃は、よく見掛けていたのになぁと思っていてふと気がついたのですが、もしかして『ぶぶあられ』って関西だけのものなのでしょうか? お茶漬けにかけたり、昆布茶に浮かべたりする小さい粒のあられなんですけど・・・。
 思い出しては探してみる―を何度か繰り返していたある日、意外なところ(かな?)で見つけました。日本橋・人形町の和菓子屋、玉英堂彦九郎さんで売っていたのです。このお店の虎屋喜(とらやき・ふわふわの生地にあと味すっきりな餡が挟まれているドラ焼きです)が好きで時々買いに行くのですが、先日、初めて『ぶぶあられ』があることに気がつきました。毎日あるわけではないそうなので今まではタイミングが悪かったようです。そして、玉英堂彦九郎さんでは『おぶあられ』と呼ばれていました。
 香ばしく、塩が効いてカリカリした食感に、ついついスプーンですくってそのまま食べてしまいそうになりますが、グッと我慢。おさむさんを見習って料理に活用してみます。
 まずは食卓への登場回数が多い“もずく”。塩もみしたきゅうりにみじん切りしたにんにく、唐辛子を混ぜ合わせて浅漬けにしたものと『おぶあられ』をトッピングしました。もずくだけでもスルッと喉ごしがよいですが、きゅうりとあられの食感が混ざって美味しさ倍増。もずくに、にんにくも合います。もう一品は、山芋のソテー。オリーブオイルでにんにくソテーし、塩コショウで味つけた山芋にさっと油を通したパセリのみじん切りとピンクペッパー、『おぶあられ』をかけました。

もずくにトッピング
 この他、お茶漬けはもちろん、お吸い物に浮かべたりおにぎりに混ぜ合わせたり焼き飯にふりかけたり・・・あれば意外と活用できると思うのですが。もっといろんなところで扱って頂きたいものです。ところで、どうして和菓子屋さんで売っているのかなと考えていたら、おぜんざいにパラッとかければほんのり塩味が効いていいかも?と思いついてしまいました。・・・でもこれ、思いついたというより小さい頃に見たり食べたりした記憶なのかもしれません。
 懐かしい味が嬉しい年齢なんですね。