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孝美的買い物指南「暮らしにひとつ、私のお気に入り」

本誌連載記事「松本孝美の今日もお出かけ、着物日和」で、素敵な着物姿を見せてくれている孝美さん。このホームページの連載では、毎月手に入れた小物や食材など「お気に入りのお買い物」を公開! Vol.32はナンタケットバスケットです。

撮影・文/松本孝美Vol.32 ナンタケットバスケット

淡いピンクの愛らしさに、贈られた人の顔もほころびそう。

 今月ご紹介するのは、ナンタケットバスケット。本誌4月号の『今日もお出かけ、着物日和』でも小さなタイプが登場していますが、どちらも作者はモデルの塩川美佳さん。数年前からナンタケットバスケットの制作をされています。実は同じ事務所に所属していまして、久しぶりにお会いした際に彼女の作品やナンタケット島の写真集を見せてもらったのが、このバスケットとの出会いです。

 ナンタケット島はアメリカ東海岸、マサチューセッツ州のケープコッドから50キロほどの沖に浮かぶ小さな島。17世紀はじめにはネイティブ・アメリカンの方々が住んでおり、その後イギリス人がやって来てクエーカー教徒の生活の場ともなりました。バスケットは初め、機能優先の生活道具だったのですが、編み方が進化して緻密な網目になり美しい形のバスケットが作られるようになったそうです。20世紀半ばになると島は高級避暑地として有名になり上流階級の人々の間で美しいナンタケットバスケットが注目され始め、欧米ではフォーマルな場で持てる唯一のバスケットと言われるまでの存在になったのです。わたしも少し調べただけなのでここで歴史をご紹介するのも恥ずかしいのですが・・・。

淡いピンクの愛らしさに、贈られた人の顔もほころびそう。

 さて、わたしが迷いに迷ってオーダーしたのは、トート型の蓋付き10インチバスケット。

 ベースはチェリー材です。バスケット本体の形と大きさを決めるのは意外に早かったのですが、蓋の上に着けるオーナメントがなかなか決まらず・・・。素材、形ともたくさんの種類があり本当にどれも素敵なのです。着物で持ちたいと考えていたので、最終的には甘さを抑えてちょっと個性的なアリゲーターに決定。素材はマンモスの牙です。画像でおわかりになると思いますが、このナンタケットバスケット、本当に緻密な網目でどこから眺めても内側さえも美しい!のひと言です。時間が経つと全体が飴色に変わってくるそうなので、それも楽しみ。次に欲しいのは蓋無しの大きいサイズのバスケット。オードリー・ヘプバーンが毛皮のコートに蓋が無いタイプのナンタケットバスケットを手に持っている写真を見てしまい、いつかオーダーしたいな・・・と思っています。

フォーマルなドレスにも毛皮のコートにも着物にも合ってしまう、本当にエレガントな“かご”です。


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